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「……よし。私に任せなさい。 君の為に力になろう」
「ほ、本当ですか!?」
彼の言葉に耳を疑ったのか、彼女は耳を立て明らかに嬉しそうに微笑む。
「あぁ。古い友人にな、能力さえあれば雇ってくれるというヤツがいる。いろいろ問題あるとこだが…。まぁ、君なら問題ないだろう」
彼は意味ありげに笑顔を作り、机の下から書類を取り出した。
「それじゃあ、とりあえずこの書類に目を通してみてくれたまえ。 私からは連絡をしてみよう。もし気に入らないようだったら、私のところに電話くれたまえ」
「あ、ありがとうございます!」
彼女はおもむろに立ち上がり、ペコリと頭を下げる。
「いやいや、いいんだよ。君みたいに夢を追いかける子は嫌いじゃない」
ニッコリと笑うと席を立つ。
それに続いて彼女も立ち上がる。
「それじゃあ、いい結果を楽しみにしているよ」
「はい!ありがとうございます」
お互いに右手を出し、握手をする。
「それじゃあ、失礼します!」
彼女は深々と頭を下げると部屋を後にした。
さて……。
彼女が出て少しすると、彼は電話をとる。
ピッピッピッピッ…。
プルプルプルプル…。
ガチャ。
「…はい、あなたの幸せ運びます。宇宙の果てから地球まで。こちら宇宙の運び屋ギャラクティカでございます」
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