34人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
場所は変わって沢田家。沢田家の2階、綱吉の部屋では帰宅した綱吉が目の前の光景に唖然としていた。
自分のベッドに座って微笑んでいる骸がいた。
「な、何やってんの、骸。」
苦笑いを浮かべた綱吉に骸はにぃっと黒い笑みを浮かべた。
「何やってるかなんて、見てわからないんですか?」
「いや、わからないからきいてるんだけど。」
半ばあきれ気味にいう綱吉に、骸は目を細めていう。
「お仕置きしにきたんですよ♪」
「は?」
骸に対し、お得いの超直感で不穏な空気を感じ取った綱吉は後ずさりした。しかし、背後のドアは閉まっており、背中が『ドン』とドアにぶつかった。
「オレが何したっていうんだよ・・・・。」
「すっとぼけたって無駄ですよ。確かに、最近構ってあげられなかったとはいえ他の男のとこにいくなんて。」
「はぁ?いつオレがそんなことしたっていうんだよ。」
「知らないと思ったら大間違いですよ。手も繋げない哀れな忠犬とかならともかく、あの雲雀恭弥と浮気するなんて!」
「浮気!?何で?オレがいつ浮気したっていうんだよ。」
「いい加減にしてくださいよ。どうせ僕に愛想尽かして雲雀恭弥のとこにでもいったんでしょう。」
半ば投げやりになる骸。綱吉はふと疑問に思ったことを口にした。
「なぁ、骸。」
「なんですか。」
苛立たしげに吐き捨てる骸。
「なんでオレが浮気したって思ったの?」
「だって昨日君がいったじゃないですか。大嫌いだって。」
それをきいた綱吉は気づいた。
―――あ、もしかして。
最初のコメントを投稿しよう!