ハジマリ
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ビチャッ カラーボールが俺の背中ではじけて、中の鮮やかなピンク色のペンキがまとわりついた。 「橘、大丈夫か!?」 そう叫んだ俺にも目もくれず、橘は一人逃げさった。 「おいっ!待てよっ!」 俺は橘を追おうとしたが、足がもつれ地面に突っ伏してしまった。 そこには、もちろん橘の姿がなく、スパイシーな香りが漂っているだけだった。
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