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そんなことをしているうちに山に行くほど家が少なくなり、村人とも会わなくなった。
いつものこととはいえども、賑やかな村とは違い神聖ないつもと違う空気だ。
俺はあまり、この空気が好きではない。
社に行きたくないのも、面倒くささはあるものの一番の原因はこれだ。
早くこの空気を断ち切りたいと体も思ったのか、反射的に早足になり、山へ山へさしかかった。
山の中は相変わらず静かで鳥の囀りと歩く音だけであり、道と呼べるものは社に続く道だけである。
「何で不安になるんだろ?子供の頃はなんともなかったのに何でだろうな…。」
独り言も虚しく景色を楽しむこともなく、ただひたすら足を進める。
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