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足を進めているうちに開けた場所に出た。
そう、お社のある場所だ。
周りは森の木々で生い茂っているのにも関わらず、お社の場所だけは開けており神聖な空気を醸し出している。
「ここで毎日増え鬼をやってたんだよな。みんなはどうしてるだろう。」
みんなとは昔、一緒に増え鬼をやっていた四人の友のことである。
「どうしてるっていっても二人は今学校だろうな。」
俺は末裔といった考慮で、学校に行くか行かないかは自由である
二人は学校、あとの二人は父さんと同じく村から都会へ出たきり帰ってきていない。
勿論今はもう、皆増え鬼はやっていない。
やれるはずもない。
「そんなことより、早くお供えするか。」
お供えといっても、社の前に食べ物を置いて手を合わせる単純なことである。
誰でもできるのだが末裔以外は行ってはいけないらしい。
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