お社

3/3
前へ
/236ページ
次へ
しばらくして… 「さて、こんなものかな。よし行くか。」 お供えを済まして立ち上がり、この場から立ち去ろうとした… その時だった。 ビュワッ 突然、強い風が吹き抜ける。 「うわっ!?なんだ!?」 ブルッ なぜか急に鳥肌が立つ。 その瞬間どこからともなく、どこか懐かしい声がした。 〈…残り五時間三十二分五十秒〉 「誰だ!?」 それ以降、声はしなかった。 聞き覚えのある声だった…が思い出せない。 聞き間違い…そう信じて俺は一目散に社を後にした。 〈すぐに意味がわかるさ少年…。〉
/236ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1052人が本棚に入れています
本棚に追加