仮面の好敵手

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『そこまでだ!』 まさかの声に体がピクっと反応する。 無意識に出た舌打ちの音が静寂の中にやたらと大きく響き渡る。 ━━もう少しという所で・・ 獲物に伸ばしかけていた手をしぶしぶ引く。 『いつも、いつもお前だ!』 『お褒め頂き、光栄だね、ヒューゴ!』 彼がフロアの端からゆっくりと近づいてくる。 ヒューゴと呼ばれた男が周りを見渡すと、あちこちの出入り口から警官が現れた。
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