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『今日こそ終わりだ、ヒューゴ!』
彼は静かに歩み寄る。周りにいる警官達もゆっくりと確実にヒューゴと呼ばれる男との距離を縮めていく。
『・・・舐めるなよ・・・』
ヒューゴと呼ばれた男は小さくそう呟くと、この美術館の天井近くまで飛び上がり、窓を蹴破って外へと脱出した。
驚く警官達。
明らかに人間業ではない。5メートルはあろうかという高さを飛べる訳がないのだ。
どよめく警官の内の一人がひときわ大きく声を張り上げた。
『フィンさん、絵は無事です!!!』
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