始、思い出

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 町に流れる大きな川。 先ほどから、淳哉はその土手を歩いている。  見上げれば、雲1つない青空。 風も弱く、穏やかな陽気である。  3月になったとはいえ、連日寒い日が続いていた。 それが一変し、今日は暖かな空気に包まれている。 「もう、春なんだな」  そんな事をつぶやく淳哉。 この思わず眠くなるようなこの陽気に、あくびがでてしまう。  そんな中、淳哉はある場所を目指し、この場所を歩いていた。
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