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―――
長ったらしい夢の話を終え一息。
くだらない話を真剣に聞いてくれるのは嬉しい。
けどそこまで真剣にならなくても…な
「ごめんね、夜菟
詰まんなかっただろ?」
「…んー…別に」
別にって……
なんか落ち込む…
「…どっちにしろ
遅刻だし……」
はっとして見た時計は始業ベルを告げる頃…
「なぁぁぁ!!!!
遅刻しちゃう―――!!」
「もぅ遅いよ」
ばたばたし始めたボクをにっこり押さえ付ける。
無遅刻無欠席が今年の目標だったのに――…
がっくりと肩を落としながら夜菟の隣に座り直す
「……折角毎日…早起きしてたのに……」
「由葵そんな顔すんなよ 可愛い顔が台無し」
今度はぐにぐにと頬を抓りながらまたにっこり。
……いつも通り素敵な笑顔
だけど今日はものすごく腹が立つ。
「煩いな 離せよ」
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