1.秘密の国へ

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――――― ――― 長ったらしい夢の話を終え一息。 くだらない話を真剣に聞いてくれるのは嬉しい。 けどそこまで真剣にならなくても…な 「ごめんね、夜菟 詰まんなかっただろ?」 「…んー…別に」 別にって…… なんか落ち込む… 「…どっちにしろ 遅刻だし……」 はっとして見た時計は始業ベルを告げる頃… 「なぁぁぁ!!!! 遅刻しちゃう―――!!」 「もぅ遅いよ」 ばたばたし始めたボクをにっこり押さえ付ける。 無遅刻無欠席が今年の目標だったのに――… がっくりと肩を落としながら夜菟の隣に座り直す 「……折角毎日…早起きしてたのに……」 「由葵そんな顔すんなよ 可愛い顔が台無し」 今度はぐにぐにと頬を抓りながらまたにっこり。 ……いつも通り素敵な笑顔 だけど今日はものすごく腹が立つ。 「煩いな 離せよ」
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