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右京「亀山君。急いでテレビ局に向かいましょう!」
亀山「はい!」
右京と亀山は、車に乗り込んだ。亀山は運転をしながら、右京に話し掛けた。
亀山「でも、右京さんの声とか、話し方とか、どーやったら、あんなに上手く真似出来るんですかね?いつもそばに居るわけじゃないのに。」
すると右京は亀山の言った一言に素早く反応した。
右京「……!!亀山君。ちょっとトイレに行きたいので、コンビニによって下さい。」
亀山「え!あぁ、はい。」
コンビニで車を停めると、右京はトイレには行かず、携帯を車に置いたままで、どこかに走って行ってしまった。
亀山「あれ?右京さんどこに行くんだろう?」
すると、亀山の携帯が鳴った。非通知と表示されていた。
亀山「もしもし。」
右京「もしもし。僕です。」
亀山「あぁ。右京さん。今どこに居るんですか?」
右京「今、戻ります。」
そう言うと電話が切れた。しばらくすると、右京が戻ってきた。しかしなぜか、右京は人差し指を口にあて、静かにするようにと、目で訴えて来た。そして、自分の携帯の電池を外した。中から小さなボタン電池のようなものが出てきた。
右京「亀山君、飲み物を買いにいきましょうか?」
亀山「はい。」
二人は車を出て車から離れた。
亀山「右京さん、もしかしてあれって、…。」
右京「盗聴器です!恐らく犯人は、盗聴器で、僕の声を拾い、それを録音して、所々繋げ、それを再生していた。ということでしょう。しかし、どこであんなものを付けたのでしょう?」
亀山「でも右京さん。なんで盗聴器のことわかったんですか?」
右京「君が言った『いつもそばに居るわけじゃないのに』という一言ですよ。」
亀山「それのどこが?」
亀山は不思議そうに言った。
右京「『いつもそばに』このフレーズですよ。そこで僕は一つの仮説を立てたんです。」
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