華やかな舞台

14/21
120人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
亀山「見てませんよ!そんな暇無かったんすから!時計がどうかしたんですか?」 右京「あの時計。針が2時で、止まっていました。今の時間は、3時28分です。」 亀山「電池が、無くなったんじゃないんですか?」 右京「プロデューサーという職業なら、時間にはとても厳しいはずです。なのに時計が止まっていることに気がつかないとは、おかしくはありませんか?」 亀山「じゃあ、何のために時計が止まっているんでしょうかね?」 右京「考えられる可能性は二つ。一つ目は、あの時計をストップウォッチとして使っている。二つ目は、時限爆弾のスイッチ。しかし、先ほどのトイレの話と合わせて考えると時限爆弾のスイッチの方が推測としては、正しいと思いますが…。」 亀山「時限爆弾!?じゃあ、早くも止めないと!あと、何分なんですか!」 右京「これは僕の推測なんですが、恐らく犯人が指定した場所にある暗号に残り時間があると思いますよ。さぁ、急ぎましょう!」 右京は走りだした。亀山も、後に続く。 ガチャッ 右京が掃除用具入れのドアを開けた。 すると、4時を差している目覚まし時計と、辞書と『陰』と書かれた一枚の紙が出てきた。 右京「時計…陰…4時…2時…辞書。」 亀山「目覚まし…ッスか?」 不思議そうな顔で亀山は時計を見た。 右京「陰の反対は、陽。…」 右京は、辞書を手に取り 右京「亀山君。」 亀山「はい。」 右京「この辞書。何のために、ここに置いてあると思いますか?」 亀山は、しばらく考えた。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!