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亀山「分かりました!すぐに行きます!!」
―10分経過―
右京「亀山君、遅いですねぇ。どこで油を売っているのでしょうか?」
右京は再び、亀山に電話をしようとした。
すると
ガチャ
ドアの鍵が開けられる音がした。
タッタッタッタ…
誰かが走り去る音がした。
すると、しばらくしてから、亀山が走ってきた。
亀山「右京さん!大丈夫ですか!?って、あれ?」
右京「なぜ、僕が部屋の外に出られたのか?と、聞きたいようですねぇ。」
亀山「はい。何で、出られたんスか?」
右京「それは、僕にも分かりません。」
亀山「え?どういう事ですか?」
右京「君が、あまりにも遅いので、電話をかけようと思ったら、外から何者かが、ドアの鍵を開け、走って逃げたのです。」
亀山「閉じ込めたのに、わざわざ、鍵を開けたんスか?…変な犯人スね。」
右京「ところで、亀山君。」
亀山「何スか?」
右京「なぜ、一階から、ここに来るまでに、10分以上かかったんですか?君の、その足の速さなら、1分もかからないと思いますが…。」
亀山「あ、いや、俺も、早く右京さんを助けに行こうと思っていたんスけど、2階に上がるための階段が、無かったんスよ。」
右京「2階に上がる階段が無かった?…それは、どういう事でしょう?」
亀山「さぁ?どういう事なんですかね?」
右京「それでは、君は今さっき、どうやってあの階段から登って来たんですか?」
亀山「階段が無いんで、ここに通じる他の通路を探していて、その他の通路が無いんで、仕方なく、戻ってみたら、さっきまで、階段が無かった所に、ちゃんと階段があったんスよ!俺、目がおかしくなったんスかね~?」
右京「そうかもしれませんねぇ。」
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