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伊丹「手元、五十音?」
亀山「あぁ。そのヒントを元にして、右京さんが推理して暗号を解いたんだ。」
伊丹「警部殿。いったいどうやって解いたんですか?」
右京「犯人がヒントを出した時、僕と犯人は、この携帯で話していました。手元には携帯、そして五十音と言えばボタンしかないと考え、この結果に行き着きました。」
亀山「あ!右京さん!時限爆弾はどうなったんスか!!」
伊丹「時限爆弾!?どういう事だ!?」
右京「そうですねぇ。亀山君、受付に行って、このテレビ局の今日の予定表を貰って来て下さい。」
亀山「はい!」
亀山は走って降りて言った。
右京は、さっきの楽屋に入って、米沢に話しかけた。
右京「米沢さん。その被害者の方は刺殺でしょうか?」
米沢「刺殺は刺殺なんですが、少しおかしい所がありまして…。」
右京「おかしい所?」
米沢「はい。致命傷は、この胸部の所を刺され、刃物が肺に達した事なんですが、刃物で刺されたはずが、硝煙反応が出たんです。」
右京「硝煙反応…。もしかしたら、この人はどこかで銃を使って人を殺したか、あるいは、殺されてから、何者かに利用されたか。という事でしょうねぇ」
米沢「と、いうことは、どこかに別の死体がある可能性があるという事ですな。」
右京「そうですね。しかし今は犯人が仕掛けた時限爆弾を見つけなければ大変な事になります。…人の命を何とも思わないこの犯人の行動は、どんな理由があろうとも許せません!!」
米沢「私も全くの同感です。」
亀山「右京さん!ハァハァ…貰ってきました!」
右京「ありがとうございます。」
右京は亀山が貰ってきた予定表を見た。
亀山「それを見てどおするんスか?」
右京「あの、暗号文に書いてあったことを忘れましたか?」
亀山「えっと…あっ!?確かドラマ撮影と同時に何かが起こる。って書いてありましたね!」
右京「あのトイレで見つけた暗号の通りならば、5時過ぎに撮影が終わるドラマを探し、撮影が終わる前に時限爆弾を撤去しなければ、被害者の数は計り知れません。」
伊丹「ちょっと特命係のお二方!そこでぼそぼそ話さないでもらえませんか?時限爆弾ってどういう事なんですか警部殿!」
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