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右京「ええ。チェスの棋譜ということは、恐らくないと考えていいと思います。今の棋譜の書き方は1981年に国際チェス連盟で代数式が採用されたもので書かれています。つまり横にa~b、縦に1~8と、この書き方が現在のチェスの表記法として広く使われています。確かに1980年頃までは、記述式というのが主流でしたが。これは、『QR』『NK』といった初期配置の駒の位地でファイルを表現する方法です。しかし、その暗号の記号はこのどちらにも当てはまりません。」
亀山「じゃあ、何なんスかね?」
右京は、亀山の問いかけには反応せず、しばらく二枚の紙をみて考えていた。
そして、ようやく口を開いた。
右京「思い出しました!これは原子核の周りを取り巻く電子殻の順番です!一番内側がK、次がL、その次がM、その次がN。その電子配置が内側から2、8、18、32。というように続いています。」
亀山「あぁ、何か高校の時にやりましたね。でも、何で原子の構造を書いたんスかね?」
右京「恐らく、原子の構造のような場所に爆弾が仕掛けてあるという事でしょう。」
すると右京は伊丹に
右京「あ、ひとつ言い忘れていましたが、僕達がここで死体を発見した理由は、銃声が聞こえてきたからです。つまりどこかに拳銃ともう1人、人が 殺されているかもしれません。」
伊丹「え!?人が殺されているかもしれない!?おい!芹沢!!」
芹沢「はい!」
伊丹「大至急本庁に応援を要請しろ!」
芹沢「わかりました!」
右京「亀山君!僕達も時限爆弾が仕掛けられている場所に行きましょう!」
亀山「わかりました!」
亀山がそう言い終わった瞬間!
ドーンッ!!
何かが隣の部屋で爆発した!
隣の部屋には、2人の役者がさっき入って行った。
伊丹「おい!どうしたぁ!!」
捜査員に問いかけた。
捜査員「何やら爆発物が爆発しました!」
伊丹「そんな事は分かってるよ!怪我人は?」
捜査員「それが、さっきこの部屋に役者が二人入って行ったんです!!」
伊丹「何だと!?その二人はどうした!!」
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