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捜査員「今調べています。しかし、あの爆発だと生存している確率は…。」
伊丹「クソッ!!いったいどうなってんだ!!っあ!警部殿、まだ入ったらだめですよ!」
右京は、まだ白い煙が立ちのぼり、火がくすぶっている部屋に入っていこうとした。
右京「どんなに生きている確率が低くても、ほんのわずかでも生きている可能性があるのなら、助け出し、こんな卑劣なことをする犯人を必ず捕まえることが我々の使命です!!」
伊丹は右京の言葉に圧倒されていた。
そして右京は部屋に入って行った。亀山も後に続いた。
部屋には二人の遺体があった。しかし、あれだけの大爆発の為、遺体は原形を留めてはいなかった。
右京「卑劣ですねぇ。」
亀山「…また被害者を出しちまった!」
亀山は壁を叩いた。
そこに、伊丹や米沢が入ってきた。
伊丹は死体を見て
伊丹「うわっ!?…凄い事になってんな。」
米沢「これだけ、原形を留めていないと身元の特定をするには時間がかかり ますな。」
右京「そうですねぇ。しかし、犯人がなぜこの様なことをするのか…。わかりません。」
亀山「でも、確か右京さんは原子のような建物に爆弾はあるっていいませんでしたか?」
右京「…。ええ、確かに僕は原子の構造のような場所にあると言いました。しかし、この僕の推測こそが最大の間違いだったのです。」
伊丹「亀山、今日は一時休戦だ!協力してくれ!」
亀山「おう!」
右京は米沢の所に駆け寄り、小声で話した。
右京「米沢さん。少し頼みたい事があるのですがよろしいですか?」
米沢「杉下警部の頼みなら喜んで承ります。」
右京「それでは、僕がお腹を押さえてしゃがみ込みますから、それを見たらこのドアを閉めて下さい。」
米沢「分かりました。」
右京は亀山の方に戻った。
亀山「右京さん。あのプロデューサーやっぱり怪しいですよ!ここに連れて来ましょう。」
右京「僕もちょうど今そうしようと思っていました。行きましょう!亀山く…っ!?」
右京はお腹を押さえて床に倒れた。
それを見て米沢はドアを閉めた。
伊丹「警部殿!?どうしたんですか!?」
亀山は右京の横にしゃがみ、
亀山「伊丹!都立○○病院に右京さんを運ぶから車出せ!」
伊丹「なんでだ!?一番近いのは首都病院だ!」
亀山「右京さんは、この前都立○○病院で診察を受けて、腹部に異常が見つかったんだ!」
右京「かめ…やまく…ん。うっ!!…。」
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