第零話

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『では始めるか。 武器を構えな』 ゼスは二つのチャクラムを出した。 チャクラムは一メートル位の大きさで短い刃が複数円を描くようについていた。 『チャクラムが武器ですか。 接近戦にはふりですね』 レイガは腰にさしていた刀を鞘から抜き放った。 『レイガ。 少し観察力が足りないな。 減点だな』 『まあ最初はそう見えるかもね』 グレゴとレイミは静かにそう告げた。 レイガは二人の言葉を聞いていて注意が散漫としていた。 『何をしている?』 ゼスは既にレイガに片方のチャクラムを投げ飛ばしていた。 それはレイガの眼前に迫っていた。
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