第零話

13/15
133人が本棚に入れています
本棚に追加
/602ページ
『ああ。 実地と言っても度胸を見ただけに過ぎない』 ゼスはそうつげチャクラムの短い刃を出してしまう。 レイガもそれにならい刀を鞘に納めた。 『どういう意味ですか?』 『他のギルドならきっと実力をそのまま見るでしょ? でも此処は違うのよ。此処のギルドは実力よりも成長する余地があるか見ているの』 『さっき私が減点だと言う言葉にもゼスの言葉にも流されずに闘う気になっていた。 そしてゼスに躊躇いなく斬撃を放った。 此処のギルドにはそういう所を見ている』 レイガは二人の言葉を聞き、安心したような顔をしていた。 『ありがとうございます。 これからよろしくお願いします』 レイガは頭を下げた。 『ああ。 よろしく』 『よろしく』 『期待している』 三人はそれに答えた。
/602ページ

最初のコメントを投稿しよう!