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『グレゴさんの考え過ぎではないですか』
レイガは半信半疑だった。
レイガのあの態度でと思っているのだ。
『レイガが納得しないのも勝手だ。
まあ私は長い付き合いだからわかる。
あいつはただの面倒くさがりではない。
これは確かだ』
グレゴは首を傾げるレイガを見た。
『そうですか。わかりました。
失礼します』
レイガは頭を下げ、ドアを開け部屋を出て行く。
『レイガはまだ若いな。
表面的なものしか見えていない。
あの若さで言葉の裏を読むには経験やら生きている人生が違うからな』
グレゴは立ち上がる。
『さて金を納めてくるか』
金が入った袋を掴み、部屋を出て行く。
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