第零話

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ゼス、グレゴ、レイガ、レイミは訓練室と呼ばれる場所にいた。 そこは訓練室と言うよりはコロッセオに近かった。 コロッセオのような観客席があり、中央の闘技場はかなり広く何十人も同時に戦っても支障がない広さだ。 『広いですね。 どんだけ広いんですか』 レイガは感心していた。 『まあ成金が勝手に作ったものだ。 俺達には知るよしはない』 『成金ではないでしょ?』 ゼスは後ろに振り返る。 しかしゼスが警戒するような人はいなかった。 『焦ってる、焦ってる。 私が声を真似しただけなのに』 レイミはクスクスと笑っていた。 『レイミ、私達は下がるぞ』 グレゴはレイミの腕を引き、ゼスとレイガから少し離れた。
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