零章

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ガラガラッ… スゥー、ハァー、スゥー、ハァー 少年は深く深呼吸をする。 「ベスト・オブ・サンデー!!」 少年は恥じる事もなく大きな声で叫ぶ。 「お~ぃ、今週も日曜日だけ早起きかぁ~?」 少年の部屋から見下ろすと、そこには毎朝早くから犬の散歩をしている近所に住む通称『山さん』がいる。 「山さんおはようっす!!今日も良い天気っすね♪」 ワンッ!! 山さんの犬が尻尾を振りながら少年に反応して吠える。 「今日はどこかに出かける予定でもあるのか?」 「友達と一緒にどっかに遊びに行くよー!!」 「そいつは楽しみだな、むちゃはするなよ!!」 山さんが手振りゆっくりと去って行く。 少年はもう一度空を見る。 「今日はなんか良い事が起こりそうだ…」 『‼』 事件は突如起こった…。
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