太陽の章

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あたし達はリビングのソファーに腰掛けて、紅茶を飲みながらケーキを食べた。 トモキくんはあたしの焼いたカップケーキをおいしいと言って三つも食べた。 ママはトモキくんの持ってきたショートケーキを夢中で食べ、口の周りをクリームだらけにしながらニコニコ笑っていた。 なんでもないその空間を 幸せだと感じた。 あたしの大好きな人達が笑顔でいてくれる。 ただ、それだけなのに、 それだけのことが 何より幸せで あたしは 涙が出そうだった。
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