太陽の章

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「美咲が産まれたときかー」 トモキくんはそう言って興味深そうにママの顔を見た。 「お母さん、美咲が産まれたときのこと、話してもらえませんか?」 「やだよ、恥ずかしい」 あたしは言った。 「恥ずかしくなんかないよ。原点を知ることは大事なことだと思うよ」 そういえば、保健の先生もそんなようなこと言ってたっけ。 「そうね、知りたいわ」 ママはあたしの目を見てゆっくりとうなずいた。
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