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ママの話が終わると、トモキくんがすっと立ち上がった。
「お母さん」
トモキくんは真剣な目でママを見つめた。
「お母さんが一生懸命照らし続けてくれた娘さんだからこそ、俺は美咲に惹かれたんですよ」
「ありがとう」
ママは恥ずかしそうに笑った。
あたしは
言葉が詰まって
出てこなかった。
ただ真っ直ぐママを見つめて
心の中で呟いた。
ねえママ
ママはあたしのお日様だよ。
いつも愛を注いでくれた。
あたしは愛されて育ったんだね。
ママはだだっ子でワガママだし
あたしはひねくれ者だから
ずいぶん誤解して遠回りしたけど
それでもまた真っ直ぐに向き合えるよ、きっと。
姉妹みたいに遊んでいた幼い頃のように。
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