プロローグめいたモノローグ

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「退屈だ~っ! 退屈、退屈、退☆屈だ~っ!」  ――失礼、初っ端からホンットに失礼。  俺こと、鈴木浩太郎様はドアを突き破って大声でそう叫び、外に飛び出した。  いやだってさ、毎日毎日学校ですよ? 休日が二日挟んであるとて、毎日毎日学校ですよ?  授業は特別面白いって訳じゃないし、体育とかインドア派の俺にとっちゃ拷問と同義。クラブ活動とかも無所属だし、別段入りたいとも思ってない。  毎日毎日同じ事の繰り返し! 退屈と言わずして何と言う? 暇と言わずして何と言う?  空では鳥がさえずり、爽やかな朝日が俺に向かって降り注ぐ平和な世。  無変化。  だから退屈。  ああ、なんか変化起きねえかなあ……。  何と言うか、この現世ってやつはくだらなくてつまらないよね。  俺の憧れるあの世界とは全然違う。
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