最初の仕事

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奥の事務所?ぽい所に行き、イスに座らされる俺。 原住民がゆっくりと口を開く。 店長「まず、ここは仲良しサークルじゃないからね。」 俺「はあ…」(開口一番それかよ。コミュニケーション能力低いな) 店長「最近の若いヤツは仕事を仕事と思ってないからね。」 俺「あ~、はい。」 (まだ、てめぇの所で働いてもねぇだろ。) 店長「正直俺は厳しいよ。でも厳しくした分達成感はあると思う。」 俺「そうすか。」(ここ、コンビニですよね?それともみんなでマンモスでも狩ってる?) 店長「お前、やる気あるなら雇ってやるけどちゃんと働ける?」 俺「ええ…一応やる気はあります。」(我慢だ俺!未来のきゃっきゃっウフフの為に。) 店長「一応ってお前(笑)最近のヤツは気合いが足りんなぁ」 俺「はあ…スミマセン」(このアボリジニ、殺す。きゃっきゃっウフフした後殺す。) 店長「あ…休みは俺が決めるから。」 俺「え?確か求人雑誌には希望通りのシフトって書いてましたよね?」(カスが…脳みそまで縄文時代か!) 店長「何言ってんの?(笑)バイトごときの希望聞くわけねぇだろ(笑)」 俺「はぁ、どうでもいいすけど、何でそんなに旧石器時代の顔なんすか?」(はあ…一応頑張ります。) 店長「!!……」 俺(しまった!本音と建て前が逆になってしまった!) 見ると、原住民の顔がみるみるうちに真っ赤になっていた。 こうなったらどうしようもない。 俺「さっきから聞いてりゃ、何か好き勝手いってますね? 俺はマンモスの肉しか食わない!でしたっけ?冗談は顔だけにしましょうよ。赤くなっちゃって、日に焼けたアマゾンの人?一人アウストラロピテクスですか?」 店長「帰れ…帰れー!!」 俺「帰るにきまっとうやろ。人間様と対等にしゃべりたいならせめてクロマニョン人に進化してからにしろや!」 …こうして俺の初バイトの面接は終了しました。 ただ俺は忘れない、帰るときにカウンターの女の子が笑いながら親指を立ててた事を…。
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