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僕の仕事は推進工。
簡単に言えばモグラ?
地下に下水道を通す仕事です。
これは先日のお話なんですが、仕事でマンホールを開放してた時、下校途中の小学生数人が通りがかりました。
普段マンホールが開いてるとこなんて見ないので興味があるご様子。
『この中ってどうなってんのかな?』
『車とか電車が走ってんのかな?』
『僕見たよ!地下に大きい国があるんだよ!』
隣りで和むけもの。
子供の想像力ってすごい。
夢がありますよね。
僕レベルになると想像=妄想=変態ですけども。
マンホールって響きだけで興奮できますよ?きっと。
話が盛り上がりましたね。
僕は子供の夢を壊さないように、
『ここは秘密の入り口なんだよ。』
と言いました。本当は単純に汚水が流れる水路。けもの嘘八百。
ところでなんで八百なの?煩悩の数?けものの年収?半分以下だよ?
しかし、僕の嘘八百を聞いた小学生は、
『嘘つき。下水道でしょ?知ってるもん。』
『そうなんだ。ちっ…つまんね。』
『おっさん嘘つくなよ。』
マンホールに落としてやろうか小童ども。
と心で思いながら
『あっバレた?よく知ってるね。』
と、けものスマイル。
『なめんなよ。』
と、小学生の睨み。
夢もなにもあったもんじゃないですね。
最近の子供はコワい。俺はまだおっさんじゃない。
でもある意味将来有望だと思いました。
まだおっさんじゃないやい。
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