一人、ベットで布団に包まり。
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押し入れから引っ張りだした布団にくるまりながら、たかしは携帯の電話帳を見ていた。 あ行から一件ずつ。 女の子の名前のところで親指の動きがしばしとまり、ため息の後にまた動き出す。 メモリはわ行まで終わり、またあ行に戻ってきた。 たかし:「あ~ぁ。」 ひとり呟いた後に携帯を閉じる。 夏も終わり、夜の冷え込みが厳しくなってきている。人の体温が恋しい季節である。
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