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神も目をつむるような事象を人間界に与えればいいという、まさに神に喧嘩を売るような提案を持ち掛けた。
悪魔が与えたものは“魔術”。
悪魔と契約を交わす事で自身の身体に不思議な力を宿す事ができるというもの。
さらにそれでは物足りないと、魔術を使うための用途も与えた。
それは人間達からすれば迷惑極まりないもので、決して喜ばれるものでも無く。凶暴性と殺戮性を合わせ持つ、人間を餌に生息する“魔獣”。
俺は人間界へ行きたいという好奇心には勝てず、悪魔の行いに見ぬふりをしてしまった。
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