ココロ

過去

「…もういい私が行くからっ!!!」

森川さんたちは自分の事ばかり考えている。

ここにいるじゃん。

重傷な人が。

見えないの？

自分が人の目にどう映るかが一番なの？

屋上に10人ほどいたのに誰も動こうとしなかった。

それが悲しかった。

私は、職員室にいる先生にヒメが屋上から落ちたことを言った。

両親は連絡を受け、すぐに駆けつけて来た。

それから、救急車が来てヒメは病院へ運ばれた。

私は、学校でヒメは自ら飛び降りたのか、誰かに落とされたのか、など先生に聞かれていた。

森川さんたちが落としましたなんて言ったら、また私がいじめられるかも知れない。

前までの私はそんな事を考えていた。

でも嘘をついても仕方がないことだ。

私は、今までの事を全て話した。

私がいじめられていた事も、全部。