ココロ

過去

私は話しが長かったなんて気にしていなかった。
それより、長崎さんの過去を聞いて驚いた。

本当の親を見たことが無いとか。

両親が自分のせいで離婚したとか。

人の心が見えるとか…。

全部を理解する事は出来なかった。

「そんなことがあったなんて…。」

「こんな事、誰にも話せなかったんだけど、あなたなら私の過去を話しても受け止めてくれるって思ったの。」

笑顔で言ってくれた。

「…ココロちゃん!!私、大好きだよ!!本当に!!」

大声で言ったので、他のお客さんにも見られた。

「…佐賀さん、それ告白みたい…。」

長崎さんは恥ずかしそうに笑っていた。

「えぇ!?告白!?いや…、好きって…そういう好きじゃなくて…え～っと…。」

また笑われた。

「友達として好きってこと？」

長崎さんに笑いながら聞かれた。

「うん!!そういうこと!!」

「私たち良い友達になりそう。これからもよろしく蒼依。」