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「こちらこそよろしく。ココロ。」 2人は顔を見合わせて笑った。 今日1日だけで凄く仲良くなれた。 ♪♪♪~ 着信 宮崎 姫乃 携帯電話が鳴った。 ヒメから電話…? 私に何の用だろう。 「ごめん、電話かかってきたからちょっと外行って来る。」 そう言って席を外した。 「…もしもし」 「蒼依!?あたし殺される!!助けて!!」 ヒメは焦っていた。 殺される? 助けて? 意味が分からなかった。 「ねぇ!!助けて!!」 ヒメが私を待ってる。 私の助けを待ってる。 私しかヒメを助けられない。 「ヒメ今どこ!?」 「学校の屋上!!早く!!嫌っ…あお」 ……。 電話が切れた。 「私、ヒメを助けないといけない!!ごめん!!お金は明日返すね!!」 店の入口から一番奥の席に座っている長崎さんに大声で叫んだ。 そして、私は走って行った。
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