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そうか…。
俊くんは天国で、お父さんは俊くんを殺してしまったから刑務所…。
ヒメが居なくなったら お母さんは一人なんだ…。
「失礼します…。」
ガラッと扉を開けた。
「…佐賀さん!!あなたがヒメを落としたの!?屋上から!!」
ヒメの母親とは、私がヒメを軽く突き飛ばした時に会って以来だ。
「違います。私はそんな事は絶対にしません。」
「じゃあ誰がやったのよ!?」
「ヒメは大丈夫なんですか?」
誰がヒメを落としたなんて私が教える必要は無い。
森川さんたちが自分で言いに来ればいい。
悪いのは森川さんたちだから。
「……姫乃は意識不明…。
あんな高い所から落ちて、死んでいないだけ神様に感謝しないとね…。」
良かった。
生きていた。
「ヒメ。
これあげるから元気になって。」
意識の無いヒメの手に私が作ったうさぎのマスコットを握らした。
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