4/8
前へ
/69ページ
次へ
そうか…。 俊くんは天国で、お父さんは俊くんを殺してしまったから刑務所…。 ヒメが居なくなったら お母さんは一人なんだ…。 「失礼します…。」 ガラッと扉を開けた。 「…佐賀さん!!あなたがヒメを落としたの!?屋上から!!」 ヒメの母親とは、私がヒメを軽く突き飛ばした時に会って以来だ。 「違います。私はそんな事は絶対にしません。」 「じゃあ誰がやったのよ!?」 「ヒメは大丈夫なんですか?」 誰がヒメを落としたなんて私が教える必要は無い。 森川さんたちが自分で言いに来ればいい。 悪いのは森川さんたちだから。 「……姫乃は意識不明…。 あんな高い所から落ちて、死んでいないだけ神様に感謝しないとね…。」 良かった。 生きていた。 「ヒメ。 これあげるから元気になって。」 意識の無いヒメの手に私が作ったうさぎのマスコットを握らした。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

169人が本棚に入れています
本棚に追加