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「たまたまポケットにお饅頭が入ってて助かったの。」
「良かっ…た…。でも…本当に…ご…めん…。」
ヒメはまた謝った。
「謝らないで。もういいから。」
「あ…りが…とう…。私…今まで…間違って…た…。今回は…演技…じゃ…ないよ…。」
ヒメは、本当に今まで自分が間違っていたって気付いてくれた。
あの時は演技だったけど、今回は本当に心からそう思ってくれている。
「良かった。ヒメが自分の間違いに気付いてくれて。」
「いじめ…って…何の解決…にも…ならない…って…わかった…」
ヒメの口からそんな言葉が出るなんて思わなかった。
やっと、分かったんだ。
いじめって無意味だってこと。
じゃあ、1つだけ問題。
きっと今のヒメならわかるはずだ。
「ヒメ、いじめっ子といじめられっ子どっちが弱いか知ってる?」
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