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「いじめっ子…でしょ…。」 「正解。 いじめっ子は、馬鹿にしたり、人を傷つけたりすることしかできない弱い人なの。 人をいじめてる私は強いんだって思っていたら、それは間違いなんだよ。 いじめって本当に意味が無いってみんなに気付いてほしいって思うでしょ?ヒメ。」 「本当…だよ…。私も…もっと…早く…気づいてたら…良かった…。」 ヒメの母親は後ろで私たちの会話を聞いて泣いていた。 「あっ、そうだ!!今日塾だ!!帰るね。」 すっかり忘れていた。 今日は塾だったんだ。 「…バイ…バイ。」 「じゃあね~!!」 ヒメの母親に頭を下げ、急いで塾へと向かった。 遅れたら塾の先生に怒られてしまう。 塾の先生は熱血で怒るとすごく怖いからなぁ…。 私は並木道を走り抜け、塾へ向かった。
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