プラスチックスクール【おはなし】

始まりの始まり。

【魔女】らは怪談たちと戦う中で、彼らにも、一部だが心があることを知った。

｢だったら、話し合いで友達になれないかな？｣

小学生なりの道徳心で、生まれてきた理由が人を怖がらせるだけ、という存在を憐れんで行き着いた結果だった。
実際に闘った【魔女】たちは同じ意見を持っていたらしく、｢交渉に応じてくれた怪談は三組のメンバーに迎える｣と決めた。

だが、統べての怪談が応じてくれるわけではなかった。
とくに、全国に出現し、幾度となく【魔女】と衝突して葬られても生き返る【怪人赤マント】。あれはもはや言葉は通じず、葬る他手立てはないようす。

全国の【三組】の【魔女】が頑張ってくれている御蔭で、怪談による自殺被害は少なくなった。

それはここ識嶌南小学校も例外ではなく。
一風変わった【魔女】が日々を送っている。