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「こんにちは」
今にも雨が降りだしそうな空の下、ひっそり佇む廃墟。
ロウソクの灯りを囲んでいた男達は、いつの間にか入口に立つ2つの影に気がついた。
漆黒のマントに銀の仮面をした、明らかに怪しい風貌。体格から男と女であることはうかがえた。
「お前ら何者だ」
「ガルシア討伐隊です」
1人が男の問いかけに、女の方が答える。その言葉に、男たちは動きを止めた。
「犯罪グループ『青鬼』。強盗及び殺人の罪で処刑させていただきます」
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