第一章 きっかけは偶然で

3/6
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
月森翔 なんの変哲もない ただの高校生 ちょっとばかし面倒な事と友人がいるだけ 高校生は表っ面だけ 裏の顔は… ヤクザとかじゃないが 占いだとか その辺の類 誰も知り得ない 行けそうで行けない 隣合っている世界 そこと此方を繋ぐ門やら扉やらを開ける事の出来る、もとい権利を持つ愚者 こんな話したら普通は…馬鹿にされるか 信用されないか 病院を進められる だから、この話は出来る限りしない 「おっはよー、相変わらず翔は辛気くさいかおしてんなぁ」 こんな嫌みったらしい女は『吉田奈々』 嫌みったらしいが小さい頃からの幼なじみ兼仲間 「うっせぇなぁ、辛気くさいのは昔からなの知ってんだろ」 と何時も通りに返答 ここまでは普通の会話 「んで、本題なんだけどさ、愚者の翔君…商店街の何処かに扉があるっぽいんだよね」 愚者 俺の二つ名であり 称号兼罪名 「扉ね…」 また、放課後にでも見に行かなくては行けなくなったのか 「魔術師のボクを連れてくかい?」 お互い似たような二つ名が出る 「魔術師ね…すまんな巻き込んじまってよ」 そう、あの日 一緒に居なければ巻き込まなかった…
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!