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「チッ!!正解だ」
残念ながら嫌いな教科以外は真面目に授業を聞いているので、テストでも嫌いな教科以外悪い点を取った事は無い。
「っともうすぐで授業が終わるな」
ビビ先生は腕につけている時計を見て残念そうに言った。
ラッキー♪♪
「しょうがない、最後の問題になるのだが………」ニヤリ
楽勝ムードになっていた僕の顔を見て、ビビ先生はニヤリと笑った。背中に悪寒がはしる。
「最後の問題は歴史だ♪」
満面の笑みでそう言うビビ先生。他の男子達はその顔をみて顔を赤らめているが僕はビビ先生の笑顔が悪魔が笑っているようにしか見えなかった。歴史?れきし?轢死?なにその死に方?分かる筈無いよ。
「では、
最後の問題が歴史と聞いた時点で僕はもう諦めたよ……さぁ、レポートの準備しなきゃ……
今から10年前に起きた戦争の名前とその犠牲者の数を言って見ろ!!」ニヤニヤ
「ッ!!」
ドクン!!
10年前の戦争……その言葉に心臓が高鳴る……
「うわ~無理だろ」ボソボソ
「戦争の名前までは知ってるかも知れないけど犠牲者の数は分からないわよ」ボソボソ
「余程、レポート書かせたいらしわね」ボソボソ
「南無、リグ」ボソボソ
皆は小声でそう話している。けど、僕は知っている……直ぐにでも忘れたい……忌まわしい……あの戦争……。
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