茶番の世界

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猿が服を着ている 猿が文字を書いている 猿が鉄や紙を食べ物と交換している 猿が鉄や紙を集めて喜んでいる 猿が鉄や紙が少ないと嘆いている 猿が黒い服を身につけて、猿が作った決まりをもとに猿を裁いている 猿が白い服を身につけて、猿が作ったカプセルを、猿の病を治すために与えている たくさんの猿がキーっキー喚きながら、 猿の決まりを作っている その猿を選ぶのも猿だ 自らを神の使いと称する猿が、猿が作った歌を、猿が死んだ時に行う儀式で披露している 猿が武道とは心だと喚いている 猿がテレビで芸をやっている 野球という芸をやる猿、サッカーという芸をやる猿、歌や踊りをやる猿、演技をやる猿 その猿に憧れる多くの猿達 猿が頭の毛を染めている 猿が神という空想のクリーチャーを掲げて殺し合っている 猿が自らを殺している
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