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~~~後日~~~
朋也はまた資料室にいた。春原、有紀寧とともに。
なんだか、今日の有紀寧は眠そうだった。
朋也「どうした宮沢、寝不足か?」
有紀寧「えぇ。ちょっと昨日は眠れなくって。」
朋也(何かあったのだろうか・・・。)
春原「そういえば、良く眠れるようになるおまじないって無いの??」
春原が有紀寧に聞く。
有紀寧「ありますけど・・・」
有紀寧は本の、「良く眠れるおまじない」のページを見せてくる。
やり方は、誰かに「ひざまくら」をしてもらうことだった。
春原「これって・・・おまじない・・・なのか??」
有紀寧「はい・・・。」
朋也「兄さんにしてもらうことはできないのか?」
そんな普通の質問をすると、有紀寧はとても悲しいそうな、寂しそうな顔になる。
有紀寧「兄は・・・和人って言うんですけど、ちょっと事情があって入院中なんです・・・。」
そう言ってうつむく。
朋也「なんか・・・ごめん。」
朋也は質問してしまったことについて、謝った。
朋也「じゃあ、俺のひざで寝るか??嫌だったらいいけど・・・」
朋也はさっき質問をしてしまったことの償いをしようとする。
有紀寧「え・・・でも・・・」
春原「岡崎が嫌なら僕のひざで寝る??」
有紀寧「遠慮しときます。」
即答!!
有紀寧「岡崎さん・・・本当にいいんですか・・・?」
岡崎「ああ。遠慮はしなくていいぞ。」
有紀寧「じゃあ・・・お言葉に甘えて・・・」
有紀寧は横になっては朋也のひざに頭を乗せる。
有紀寧「・・・温かい・・・」
そういって、有紀寧は眠りに落ちていった。
ちなみに、有紀寧が起きたのは1時間後のことであった。
起きた有紀寧は、恥ずかしながらも、嬉しそうに朋也に感謝の言葉を述べ、自分の教室に戻っていった。
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