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「はぁ」
朋也はまた、ため息をついた。
「こんな人生に意味なんてあるのか・・・」
実際、朋也は同じような日々を繰り返し送っていた。
学校へ行ってもやる気がないため授業はサボり、放課後は親友の春原陽平の暮らす寮へ立ち寄ってくつろぐ。夜になれば家に帰って寝る。そんな生活の繰り返しだった。
ちなみに親は、というと、母親は朋也が小さい頃に事故に遭って亡くなり、今は父親と2人で暮らしている。
その父親もまたいろいろあり、あまり接する機会がないのだが。
「学校か・・・ダルいな・・・。」
そう思いながら、学校へと続く長い長い坂道をひたすら登っていく。
もちろん遅刻しているため、周りには誰もいない状況である。
~学校到着~
自分の教室に入ると、自分の机へ向かった。隣の春原の席には何もない。まだ来ていないようだ。
朋也は何もすることがないので、とりあえず寝た。
「おーい岡崎~。起きろよ~。」
朋也は顔を上げる。そこには春原がいた。
「岡崎~。昼飯買いに行こうぜ~。」
「あぁ、んじゃあんパン。」
「僕に奢らせる気かよっ!!」
「あれ、今奢ってくれるって・・・。」
「言ってないから!!」
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