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朋也「宮沢は、いつも授業サボって、ここにいるのか?」
朋也は疑問に思っていた。何故こんなところに、しかも授業をサボってまでこんな所にいるのかを。
有紀寧「いえ、いつもは休み時間の間だけなんですが、今日はお友達がいらっしゃるので・・・。」
そういって、有紀寧は窓の外を見る。
朋也「友達??」
朋也には彼女が言っていることが分からなかった。
「ええ、そろそろいらっしゃる頃なんですけど・・・」
するとそこへ、傷だらけの、ゴツくていかにも「不良」って感じの男が入ってきた。
男「ゆきねぇ・・・ケガの手当を頼む。」
有紀寧「はいはい。もう、無茶しちゃ駄目ですよ。」
男「・・・分かってるよ。」
有紀寧と男が話をしているところを、朋也は観察していた。何がなんだかさっぱり分からない。
男「ケガ、手当してくれてありがとな。じゃあまた行ってくるわ。」
有紀寧「お気をつけて~」
男は窓から外へでて、走っていった。
朋也「今の人は何だったんだ??」
有紀寧「あの方はですね、正確に言うと、私の兄のお友達なんです。」
朋也「なんでここに?てかあのケガは?」
有紀寧「実はですね、私の兄が・・・」
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