赤薔薇のアリス

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恐いわあ、近頃のむすめごはっ!! 「じゃあ、パロ・スペシャルぅ…」 「却下」 ていうか、そんなの解る子いるかしらあっ。 さてさて、結局こいつはどうしたいんだ? 恋? 池の鯉? まあ、どうだっていい。 とにかく、恋なんだろう。 彼女は、夢見るような瞳で、何事かを考えてる。 別に、自分だけで考えるなら、僕要らないじゃない? もうっ… … 牛牛もーもー 牛もーもー あ。ヤバい。 今僕滅茶苦茶痛い子じゃん。 口に出して言ってしまった。 彼女は冷ややかな視線を僕に送ると… 「ばっかじゃないの?」 とそれはそれはどぎつい一言をプレゼントしてくれた。 「まあ、それは反論出来ないからしないけど…ちょっと牛乳買ってくる」 「なんで~?ちゃんと私の話聞いてよぉ」 「ヤダ。めんどい」 「乙女な悩みなんだってば~」 「だから、卍固めやパロ・スペシャルを知ってて、実行出来ちゃうような子は乙女とはいいません。本当にありがとうございました」 そう言うと、僕はその場を脱出するべく、教室の出入り口にダッシュした。
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