すずと美咲

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「う~ん……」 すずは、あることについて、深刻に悩んでいた。 そこで、すずは、この事について、必ずしも力になってくれるはずの、行人に相談することにした。 「ねぇ、行人…」 「ん?どうかしたの、すず?」 「美咲ちゃんのことなんだけど…」 この時、美咲は一人でお風呂に入っていた。 さすがに、兄である行人と入るわけにも行かず、だからといって、同性のすずとも入る気もせず、一人で入っていたのだ。 まぁ、普通ならそうなるがな…… 「え?美咲がどうかした?」 「う~ん、どうかしとかそういうんじゃないんだけど……」 「じゃあ、どうしたの?」 「なんか私に、遠慮してるような……気を使ってる気がするの。」 「え、美咲が!?」 「うん…」 「そうかな~…」 「だって、同い年のはずなのに、敬語使ってるし、いつも‘さん’付けだよ。」
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