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「あ~!もう嫌!」
美咲がまた訴える。
行人達は追ってこない。
「よし、今のうちに…」
走り出そうとした………次の瞬間…!
ぴゅっ
こつん
「痛~い。なにこれ?」
美咲が、石で出来た球を拾う。
がさがさ
「!!…誰!?」
「あ~ら、気付かれちゃった。」
茂実から、あやねが顔をだしてきた。
「あなたは!…えーと……お兄ちゃんが大好きで…うざったい…あやねさん!!」
「あなた!行人様の妹だからって、少し言い過ぎじゃないの!!」
「あなたに構ってる暇なんかないんで!」
美咲は、また走り出す。
「ちょっと!待ちなさいよ!!あなた、本気でやる気なの?」
「私は、こんなとこ、もう嫌なんです!」
「止めといた方がいいわよ!怪我しても知らないわよ!」
あやねを無視して、美咲は走り去った。
「あ、こら!待ちなさいよ!!」
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