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そこへ、急ぎ足で来たもんじろうに、無理矢理3人で乗った、行人達がやってきた。
「美咲~!待って~!」
「あ、行人様。」
「お兄ちゃん!」
「もんじろう、もういいわよ。」
「ありがとう、もんじろう。」
行人達が、もんじろうから降りた。
「ん?どうした、もんじろう?」
その直後に、もんじろうが、要求してきた。
要求の内容
(栗饅頭25個、ちょうだい。)
「今は、だめ!!」
↑行人、すず、あやねに、三人同時で言われました。
ガーン!
すねて、座り込むもんじろう…
そして、それを慰める、とんかつ…
行人達は、小舟で島を出ようとしていた美咲のもとに急いだ。
息を切らし、駆けてくる行人。
「美咲!待ってよ!そんな危険な真似しちゃだめだ!」
「お兄ちゃん…」
「美咲ちゃん、ごめんね!さっきは、あんな事言って…ホントにごめんなさい!」
頭を下げて、謝るすず。
「すずさん…」
「まったく、人騒がせなんだから!でも、行人様とすずの気持ちは、受け取ってあげて!」
「あやねさん…」
この様子を見ていたまちが、
「島から、出ないわよね?」
美咲の返事は…
「はい!」
行人は、すぐさま反応した。
「本当に!?」
「うん♪」
それを聞いて、喜びの余り跳びはね、あやねに抱き着いたすず。
「やったー♪」
ぎゅーっ
「痛い!痛い!痛い!」
気が付けば、夕日が水平線に沈みかけていた。
「じゃあ、帰ろっか。」
「うん♪」
「ああ!しまった!!」
「どうしたの、すず?」
「魚捕るの、忘れてた…」
「あ…」
「ごめんなさい!私のせいで…」
「大丈夫だよ、美咲ちゃん。」
「でも、行人様、どうするつもり?」
「せっかくだから、私達の家で食べない?」
「え?」
「え、遠慮しとくよ…」
「なんで?💦」
「だって、あやねの作る料理…マジで辛いじゃん…」
「うにゃ…」
「じゃあ、私が作る~♪」
「それだけは、やめてください、お姉様…」
結局、この後、美咲は、すずの家で、とんかつの大好きな冷やっこを食べて、行人とすずとあやねとまちに、迷惑掛けたことを謝りました。
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