再会

9/19
前へ
/94ページ
次へ
「そうだ!お前らには伊賀忍者の里に行ってもらう!!!」 「伊賀忍者だと!?なんでだ花菱!?」 「それはだな……」 「それはなんだ!?」 しばしの沈黙。 「母ちゃん説明よろしく!!!」 ズズーッ ズッコける一同。 「では私から説明するわね。昨日の放火現場を見てわかったのが、おそらく犯人は1人だということ。そして昼間の大胆な犯行にも関わらず目撃者が1人もいないことから、犯人は忍術の心得がある者、つまり忍者の末裔である可能性が高い。それに火影について知っているという点からもね。」 陽炎の話に真剣に耳を傾ける一同。 「でもなんで伊賀忍者だってわかったの?」 風子が陽炎に尋ねる。 「確証ないわ。ただ、伊賀忍者は単独行動を得意としていたの。もし犯行途中で誰かに見つかっても、証拠を残さず姿を消すことは造作もないはず。そうなると伊賀忍者の可能性が一番高いのよ。」 「なるほどね。でも伊賀の里に行っても誰が犯人かなんてわからないんじゃない?」 風子が陽炎に言う。
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

964人が本棚に入れています
本棚に追加