964人が本棚に入れています
本棚に追加
「この卵焼きうめー!」
烈火感激。
「ふふっ、そうでしょう?だってそれは柳ちゃんが作ったんだもの。ねぇ柳ちゃん?」
柳に問いかける陽炎。
「えへへ。」
少し頬を赤らめて照れくさそうに笑う柳。
「マジか!!!料理うまくなったなぁ柳!!!」
驚く烈火。
「えへへ、毎日料理作って練習した成果かな。」
また照れくさそうに言う柳。
「いや本当にうまいよ柳ちゃん!!!烈火にはもったいないくらいうまい!!!」
「あぁ!?どういう意味だよ親父!?」
「そういう意味じゃボケ!」
ギャーギャー
ワーワー
「はぁ…、また始まった…。ごめんなさいね柳ちゃん。」
申し訳なさそうに言う陽炎。
「いいえ、もう慣れましたから。それにこういう賑やかなのは大好き!」
満面の笑みを浮かべる柳。
「そう、ありがとう。でもちょっとうるさすぎるわね…。」
ギラッ
目つきが変わる陽炎。
ゾクッ
寒気を覚える柳。
「静かになさい!!!」
ピタッ
動きが止まる烈火と茂男。
「「ごめんなさい。」」
声をそろえて謝る2人。
「ご飯は静かに食べましょうね。」
「「はい。」」
陽炎の一言で2人は黙々と食べ始めた。
「ぷっ!あははははは。」
柳が笑いをこらえきれず吹き出した。
「大丈夫か柳!?どうした!?」
烈火が心配そうに言った。
「はぁはぁ、ごめんなさい。大丈夫。何回見てもおもしろいなぁと思って。」
「そうか!ははは、いつもこんなでごめんな柳!」
「ううん、いつもここに来ると楽しい!ありがとう!」
「ははは、礼を言われるほどのことじゃねぇよ!柳ちゃんだってうちの家族だ!なはははは!!!」
バカ笑いする茂男。
こんな花菱家が柳は大好きだった。
そんなとき
『ピピッピピッ』
テレビから臨時速報の音がなった。
最初のコメントを投稿しよう!