転校生

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転校生

ん………ここは そうか、また夢か。最近は夢を見ているという自覚まで出てきたな そこは真っ白だった 何もない空間にシオンは漂っているような感覚だった 次第にぼんやりとだが、真っ白だった視界に物が写り始めた 白い柱、白い天井 そして真っ白な女性が目に映った 「起きたのね?……………ごめんなさい。あなたにはこれから私の代わりに頑張ってもらわなければならないの」 誰だ………分かるのはこの女性がすごく美しいということだけだ。輝いている金の髪、空を切り取ったかのような碧眼 「ごめんなさい。許せるわけないわよね?こんなこと押し付けたんだもの」 そう言った彼女の碧眼は涙であふれていた なぜ彼女は泣いているんだ お願いだから泣かないでくれ…… そんな願いも夢の彼女には届くはずがない そして彼女は、夢が覚める直線まで俺に向かって謝り続けていた
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